食事療法とは何をするのか

効果的に減量できる食事療法とは

減量のために必要なことは、消費エネルギーより摂取エネルギーを減らすことです。摂取エネルギーを効率的に減らすには、脂肪と糖質の多い食事を減らす必要があります。しかしそれだけでは栄養のバランスが偏るため、同時にたんぱく質やビタミン、ミネラルも十分に摂取し、骨格や筋肉や代謝をしっかりと維持しなければなりません。
実際に医療的な肥満治療が必要な患者さんは、1食を500kcal、1日に1500kcalにしたうえで、栄養のバランスが取れた食事をすることは大変難しく、一般的な減量方法ではあまり効果が見られません。自分なりに食事療法を行っても途中で挫折したり、リバウンドしたりすることは多く見られます。
そこで、糖尿病や脂質異常、高血圧等、減量しなければならない疾患を抱えている肥満の患者さんには、もっと摂取カロリーを抑えた食事療法によって肥満治療を行います。その時に多く用いられるのがフォーミュラ食です。

フォーミュラ食の効果的な使い方

フォーミュラ食は、肥満治療を目的とした置き換え食であり、医療用としての安全性や有効性が認められて、多くの医療機関で使用されています。フォーミュラ食を取り入れることで、1日3食、普通食を摂るよりも、大幅にカロリーを抑えることができます。さらに、一般的な減量で不足しがちなたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの大切な栄養素も摂取できます。
フォーミュラ食の使用方法としては、コンビネーション法と完全法(超低エネルギー食療法)の二つがあります。コンビネーション法は、1日1食から2食をフォーミュラ食とし、その他を普通食とします。フォーミュラ食を使用することで栄養バランスが保たれるため、入院しなくても外来で減量できます。一方、完全法(超低エネルギー食療法)は1日3食すべてをフォーミュラ食に置き換え、1日の摂取エネルギーを600kcal以下に抑えます。この場合は入院して医師の管理下で行う必要があります。