スリーブ胃切除術とは

スリーブ胃切除術はどんな手術なの?

近年肥満になる人が増えてきています。肥満に伴って健康障害が増えてくることで、脳や心臓などの重い病気にかかる危険が高くなってしまうんです。これまでは、肥満者に対し食事や運動療法、薬物による治療が行われてきました。しかし、生活習慣が深く関わっているために、内科的な治療だけではコントロールができない患者もたくさんいるんです。
それに対して治療法が見直されることになり、内視鏡下での外科的な治療が行われるようになりました。現在、スリーブ胃切除術は先進医療として承認されています。
スリーブ胃切除術は腹部に小さな穴を数か所開けて、そこから器具を入れて手術をします。大きく腹部を切開しなくて済むので、身体の負担が少なく、術後の回復が早いのがメリットです。
手術をするには、BMIが35以上、肥満に伴った重い健康障害がある、内科的な治療で効果が見られないという条件があるうえ、難易度は高いといわれています。

スリーブ胃切除術のリスクと術後の対応は?

手術を行う際のリスクも出てきます。肥満の場合は麻酔が覚めにくく、投与量の注意が必要になってきます。さらに、手術台に横になったときに脂肪の重みにより肺が潰れることがあり、術後に肺の合併症を起こすリスクもあります。術後には通常肺塞栓症の予防のため、抗凝固療法が行われますが、肥満者は出血しやすく、この治療で術後出血を起こす可能性も出てきてしまいます。そのため、この手術を行う前はしっかりと身体的な評価が行われます。
術後は問題がなければ約1週間ほどで退院が可能ですが、流動食から始まり、半固形食から普通食と段階的に戻していくので、通常の食事ができるようになるには約1か月かかってしまうんです。
その後、運動療法と食事の指導などが始まるため、1か月に1度の受診が必要になります。医師による状態の確認や管理栄養士による栄養指導などを経て、減量が順調に進めば定期受診の間隔が長くなっていきます。